工法

パワーネット工法

~想定すべり層厚1.5m以下を標準とした崩壊に対応~

建設技術審査証明(砂防技術)第1401号
NETISプラス:AC-150011-P 

パワーネット工法は、テコネットを用いて表層すべり(想定すべり層厚1.5m以下を標準)に対 応するものと、スパイダーネットを用いて転石や浮石の落石に対応する工法との2種類があり ます。 テコネットを用いた表層すべり対策工については、一般財団法人砂防・地すべり技術センター において建設技術審査証明(申請者:東亜グラウト工業株式会社)を受けています。

建設技術審査証明書
建設技術審査証明事業(砂防技術)

技術審査の結果

1)斜面表層の全体すべりに対する抑止性能

1)斜面表層のすべり層厚1.5m以下の全体すべりにより生じるすべり力に対して、許容応 力度法に基づく構造の安全照査を行い、標準部材による部材構成が可能である。
2)最大ネイル間隔2.5mで許容応力度法に基づく構造の安全照査を行い、標準部材による 部材構成が可能である。
3)上記の安全照査に対して、実物大実験により妥当性が確認された。

2)ネイル間における土砂の局部崩壊に対する抑止性能

1)各ネイルの局部崩壊において生じるすべり力に対して、許容応力度法に基づく構造の安 全照査を行い、標準部材による部材構成が可能である。
2)上記の安全照査に対して、実物大実験により妥当性が確認された。

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パワーネット工法の概要

パワーネット工 法は、斜面表 層全体におい て崩壊が発生する全体すべりと、全ねじ異 形棒鋼のネイル(以下、「ネイル」と称する) 間の狭い範囲で発生する局部崩壊を抑止 する工法です。 パワーネット工法は、高強度の素線を編ん だテコネット、ネイル、スパイクプレートな どを連結・組合わせて表層崩壊に対して有 効な部材構成としています。

 

パワーネット工法の設計は、全体すべりにおいては、ネイル照査、およびネイル支圧力と高強度ネットの押し抜きせん断抵抗力の照査を行います。ネイル間における局部崩壊においては、ネイルの照査、および高強度ネットの平行引張抵抗力と押し抜きせん断抵抗の照査を実施します。また、ネイル頭部に一定の締付け力を付加することで、これにより高強度ネットのゆるみを取り除き、地盤の変状が始まる初期段階から、表層の緩みの進展が抑制され、表層の安定性を向上させます。さらに、ネイル間の距離を拡げる効果があります。

パワーネット工法の標準構造
(技術審査証明報告書より抜粋)
スパイクプレート

パワーネット工法 テコネットによる表層すべり対策施工事例

スパイダーネットによる落石対策施工事例

この工法で使う製品