工法
エアミルク・エアモルタル充填工
参考資料-1 気泡軽量混合土(エアミルク)の材料特性
(1)力学的特性(強度・変形特性)
気泡混合軽量土の応力・変形特性は、比較的脆性的な破壊形態を示し、岩
あるいはコンクリート材料に類似した挙動を示している。また、強度特性も
これら材料と類似した傾向を示しており、引張強度を有する破壊包絡線を描く
ことが分かる。
気泡混合軽量土の変成特性は、コンクリートの変成係数に比べて1オーダー
小さいものの、泥岩相当あるいはそれ以上の変形係数を有している。
このように、力学的特性から見た気泡混合軽量土の材料特性は、泥岩ある
いはコンクリートに類似した挙動を示している。
(2)透水性
気泡混合軽量土の透水性は一般盛土材料と同等程度である。
(3)物理特性(密度特性)
気泡混合軽量土の単位体積質量は、一般的に0.4~1.3g/ であり、他材料
に比べて極めて小さいことが特徴である。
(4)流動性
気泡混合軽量土のフロー値は、140~200mmであり、ポンプ圧送による配管
で材料分離せずに500m程度の圧送が可能な流動性を確保することが可能で
ある。
(5)耐久性
軽量混合軽量土の耐久性は、未解明な部分も残されているが、乾湿繰返し
特性、凍結・融解特性等への影響はちいさいことが確認されている。
(6)その他
気泡混合軽量土の動的変性特性のうち、せん断弾性係数のひずみ依存性は、
他材料のそれと大きく異なることはない。一方、減衰率は、一般土砂に比べて
幾分小さめではあるが、泥岩相当の内部減衰を有する材料であることが分かる。
NEXCO中央研究所発行 『FCB工法設計・施工要領』P60
※ エアミルクは比重が軽いことから、構造物や周辺の地山への荷重負担を軽減
出来ることから空洞充填などに大変適している。
(生コン車でミルク、モルタルを搬入)
(セメントをバラ車で搬入)